こんにちは、ハスキー先生です。
名古屋大学に現役合格し、塾講師として4年間、100人以上の高校生に英語を教えてきました。

単語帳、正直もう開くのが面倒で……。飽きちゃったんですよね

それ、君のせいじゃないよ。やり方の設計が間違ってるだけ
単語が覚えられない。
これは、塾で本当によく聞く悩みです。
でも、原因は才能でも努力不足でもありません。たった一つ、シンプルな理由があります。

やり方を変えるだけで、単語は一気に定着するよ!
英単語が覚えられない、たった一つの理由
いきなりですが、質問です。
半年に一度しか会わない人の名前、覚えていられますか。
覚えられませんよね。
でも今、あなたが単語帳でやっているのは、まさにそれです。
単語が覚えられない原因は、たった一つ。
記憶力ではありません。回数です。
なぜそうなるのか、順に説明します。
中学と高校で、単語学習は「別ゲーム」になる
まず、覚えるべき単語数を比べてみましょう。
単純に2〜3倍です。
でも、本当に厄介なのは「量が増えること」自体ではありません。
量が増えたことで起きる、ある副作用のほうです。
語数が増えると、同じ単語に「会わなくなる」
中学の頃、大して勉強しなくても覚えられた単語、ありませんでしたか。
have go school friend important
これは、記憶力が良かったからではありません。
中学英語は、使われる単語の種類が少ない。
だから教科書を読むだけで、同じ単語に何十回も出会っていたんです。
出会う回数が多い単語は、勝手に覚えます。努力は要りません。
ところが高校では、この仕組みが崩壊します。
語数が2〜3倍になるということは、同じ量の英文を読んでも、一つの単語に出会う回数は3分の1以下になるということだからです。

中学のときは自然に覚えられてたのに、高校で急にダメになったの、そういうことだったんだ

そういうこと。だから高校からは、出会う回数を「意図的に」増やす必要があるんだ
やりがちだけど伸びない、英単語の勉強法4つ
「出会う回数を増やす」という原則がわかると、なぜ従来のやり方がうまくいかないのかも見えてきます。
塾でよく見かける4つのパターンを紹介します。
①書いて覚える
中学時代、単語練習ノートに10回ずつ書かされた人も多いはずです。
方法自体が悪いわけではありません。
ただ、高校英語の語数には耐えられないのです。
1単語10回書けば、1分近くかかります。100語で1時間半。
それだけ時間をかけて、出会えた回数はたった1回です。
同じ1時間半があれば、見るだけなら数十周できます。どちらが記憶に残るかは、明らかですよね。
②定期テストの範囲だけ覚える
これは非常に多いパターンです。そして模試のたびに絶望します。
- テスト前に範囲の単語を詰め込む
- テストが終わった瞬間、その範囲に二度と触れない
- 数ヶ月後の模試で、きれいさっぱり忘れている
「定期テストは取れるのに、模試が全然ダメ」
こういう生徒は、ほぼ例外なくこのパターンです。
定期テストは短期記憶で乗り切れてしまう。だから成立してしまうんです。
でも受験で必要なのは、3年後にも残っている単語力です。
③1日20語ずつ、単語帳を頭から進める
最もオーソドックスな方法です。真面目な生徒ほど、これをやります。
でも、ちょっと計算してみてください。

え、年3回しか見てないってこと?
そうです。
年に3回だけ会う単語。覚えられるわけがありません。
冒頭の話と同じです。半年に一度しか会わない人の名前を、覚えていられますか。
しかもこの方法には、もう一つ深刻な問題があります。
モチベーションが、絶対に持ちません。
3ヶ月以上かけて、ようやく1周。
その間ずっと、やってる感はあるのに模試の点は上がらない。「頑張ってるのに結果が出ない」時間が、あまりにも長すぎるんです。
多くの生徒は、ここで単語学習そのものを諦めます。
④長文に出てきた単語だけ覚える
「単語帳は退屈だから、長文を読みながら文脈で覚えたい」
一見、上級者っぽい勉強法です。メリットもあります。
ただし、単語が固まっていない段階でやると、ほぼ確実に破綻します。
理由1|長文が「苦痛」になる
単語がわからない状態で長文を読むと、1文ごとに辞書を引くことになります。
これは読解ではなく、ただの翻訳作業です。楽しいはずがない。
結果、長文演習そのものをやらなくなります。
理由2|結局、出会う回数が増えない
その長文、何回読み返しますか。
正直、ほとんどの生徒は1回解いて終わりです。
つまり、その単語との出会いは、生涯たった1回。
そしてもう一つ、厳しいことを言います。
「文脈で覚える」は、思っているほど機能しません。
試しに聞きます。beautiful を、あなたはどんな文脈で覚えましたか。どの英文に出てきましたか。
——思い出せないはずです。
でも、意味は言えますよね。
何十回も出会ったからです。文脈のおかげではありません。

4つとも、共通してるのは「出会う回数が増えない」こと。ここを解決する方法を教えるよ!
英単語の覚え方の結論「範囲周回法」
ここまでをまとめると、必要な条件は3つです。
この3つを同時に満たすのが、範囲周回法です。
原理はシンプル。
1語1秒で、決めた範囲をひたすら周回する。これだけです。
手順①:1日の範囲を、逆算で決める
「30分で100語は無理」と思いましたか。
1語1秒なら、100語はたった100秒です。
1周2分もかかりません。30分あれば、何周でもできます。
なお、時間は連続で取る必要はありません。
朝15分・夜15分でも十分。むしろ分けたほうが、出会うタイミングが増えて有利です。
手順②:1語1秒で回す。絶対に粘らない
ここが最重要です。
- 単語を見る
- 1秒以内に、単語帳の1個目の意味を口に出す
- 出てこなければ、粘らずに即、答えを見る
- 次へ
ポイントは「粘らない」ことです。

え、思い出そうと頑張ったほうが記憶に残るんじゃないですか?

いい質問だね。でも、入試本番で単語ひとつに10秒も悩む余裕、ある?
ありませんよね。
単語は「見た瞬間に意味が浮かぶ」状態になって、初めて武器になります。
3秒考えて思い出せる単語は、実戦では使えない単語です。
だから1秒で出なければ、即答えを見る。そしてまた会う。
目指すのは「思い出せる」ではなく、「勝手に浮かぶ」です。
このルールのおかげで、苦手な単語ほど、自動的に出会う回数が増えます。
ここが範囲周回法の心臓部です。
手順③:その日の夜、同じ範囲をもう2周
寝る前に、その日の範囲をもう2周します。
- 2周目で間違えた単語には付箋を貼る
- 5割覚えていればOK。完璧を目指さない
「半分しか覚えてないのに進んでいいの?」と不安になるかもしれません。
大丈夫です。このあと1週間、ずっと同じ範囲を回します。
今日完璧にする必要は、まったくありません。
手順④:1週間、同じ範囲を回し続ける
これが範囲周回法の核心です。
- 1週目:1〜100語を、毎日1周
- 2週目:101〜200語を、毎日1周
- 3週目:201〜300語を……
初日に3周(朝1周+夜2周)、残り6日を毎日1周。
1つの単語に、1週間で計9回出会う計算です。
さっきの「1日20語」と比べてみましょう。
比較になりません。
単語帳1冊、どれくらいで終わる?

半年で1冊、しかも全部9回ずつ……。今までの俺、何やってたんだ
さらに定着させる3つの工夫
基本の型ができたら、ここに足していってください。
①音声を使う
多くの単語帳には音声がついています。使わないのは、はっきり言って損です。
- 英語→日本語の音声を流す
- 英語が聞こえたら、日本語が流れる前に自分で意味を言う
- 強制的にペースが作られるので、ダラけない
- 共通テストのリスニング対策にも直結する
「単語は読めるのに聞き取れない」という生徒は毎年たくさんいます。
最初から音で覚えていれば、その問題は起きません。
②翌朝、もう1周する
前日の範囲を、翌朝もう1周。出会う回数がさらに増えます。
「寝たら忘れてた」と落ち込む必要はありません。
忘れるのが当たり前。忘れた頃にまた会うから、定着するんです。
③月末に、その月の全範囲を3周する
1ヶ月で400語(1日100語ペース)が終わります。
月末に、その400語をまとめて3周してください。
- 短期間に出会う密度が跳ね上がる
- 「しばらく触ってなくて全部忘れた」を防げる
まとめ:単語は「才能」ではなく「回数」
単語は、センスでも才能でもありません。
出会った回数に、正直に比例します。
裏を返せば、やり方を変えるだけで、誰でも覚えられるということです。

最初の1週間が一番しんどい。でも、そこを超えたら景色が変わるよ!
以上、ハスキー先生でした!
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